日本語文型バンクは、日本語の習得に必要な文型を調べるためのオンライン辞書です。文型を形や意味から調べることができます。このサイトは、国語研リポジトリにある以下のデータを使用して制作しています。

日本語文型データベース(バージョン2026.01)

文型バンクで調べる

文型とは

ある意味・機能をもった文の組み立てのパターンは文型と呼ばれています。例えば、「〜だけのことはある」のような表現は、「だけ」「の」「こと」「は」「ある」という部分に分解してそれぞれの辞書的な意味を考えても、表現全体としての意味・機能は見えてきません。また、「〜なら」のような表現は、部分に分解することはできませんが、文を形づくることではじめて、その意味・機能が発揮されると言えます。

それぞれの文型が、どんなときにどのように使われるかを知ることが、特に初中級以降の日本語学習の鍵になります。この日本語文型バンクでは、場面や文脈の中で文型がどのように使われるのかを、詳しい解説とともに、豊富な例文で示しています。

凡例

接続型を表す記号

接続型とは、特定の文型が使われるときに、その直前の語がどのような品詞や形(活用形など)をとるかというルールのことです。用例は接続型ごとに分けて提示しています。接続型の記号の意味は以下の通りです。

記号 説明
Vる 動詞の辞書形 1グループ(5段動詞):思う 書く 読む
2グループ(1段動詞):見る 考える
3グループ:来〔く〕る する
Vます 動詞のマス形 1グループ:思います 書きます 読みます
2グループ:見ます 考えます
3グループ:来〔き〕ます します
Vます 動詞のマス形
(連用形)
1グループ:思い 書き 読み
2グループ:見 考え
3グループ:来〔き〕 し
Vない 動詞のナイ形 1グループ:思わない 書かない 読まない
2グループ:見ない 考えない
3グループ:来〔こ〕ない しない
Vない 動詞のナイ形 1グループ:思わ 書か 読ま
2グループ:見 考え
3グループ:来〔こ〕 し
Vた 動詞のタ形 1グループ:思った 書いた 読んだ
2グループ:見た 考えた
3グループ:来〔き〕た した
Vて 動詞のテ形 1グループ:思って 書いて 読んで
2グループ:見て 考えて
3グループ:来〔き〕て して
Vば 動詞の条件形
(バ形)
1グループ:思えば 書けば 読めば
2グループ:見れば 考えれば
3グループ:来〔く〕れば すれば
V(よ)う 動詞の意向形
(ウ・ヨウ形)
1グループ:思おう 書こう 読もう
2グループ:見よう 考えよう
3グループ:来〔こ〕よう しよう
V(命令形)
V命令形
動詞の命令形 1グループ:思え 書け 読め
2グループ:食べろ 考えろ
3グループ:来〔こ〕い しろ
V禁止形 動詞の禁止形 1グループ:思うな 書くな 読むな
2グループ:食べるな 考えるな
3グループ:来〔く〕るな するな
V(可能の形) 動詞の可能の形 1グループ:思える 書ける 読める
2グループ:見られる 考えられる
3グループ:来〔こ〕られる できる
V(受身の形)
V(自発の形)
V(尊敬の形)
動詞の受身の形
動詞の自発の形
動詞の尊敬の形
1グループ:思われる 書かれる 読まれる
2グループ:見られる 考えられる
3グループ:来〔こ〕られる される
V(使役の形) 動詞の使役の形 1グループ:思わせる 書かせる 読ませる
2グループ:見させる 考えさせる
3グループ:来〔こ〕させる させる
V(使役受身の形) 動詞の使役受身の形 1グループ:思わされる・思わせられる 読まされる・読ませられる 書かされる・書かせられる
2グループ:見させられる 考えさせられる
3グループ:来〔こ〕させられる させられる
i-Aい イ形容詞の辞書形 大きい
i-Aい イ形容詞の語幹 大き
na-A ナ形容詞の語幹 元気
N 名詞 学生 時間 大きさ それ
欲しいもの 聞いたこと 変化するの
N(数量詞) 数量詞 一つ 100円 10分 3kg 5cm
N(疑問詞) 疑問詞 何 誰 どこ いつ どれ
助数詞 回 度 人
する動詞 食事する 電話する 連絡する
する動詞のN 食事 電話 連絡
普通形 V:行く 行かない 行った 行かなかった
i-A:大きい 大きくない 大きかった 大きくなかった
na-A:元気だ 元気ではない・元気じゃない
元気だった 元気ではなかった・元気じゃなかった
N:学生だ 学生ではない・学生じゃない
学生だった 学生ではなかった・学生じゃなかった
丁寧形 V:行きます 行きません 行きました 行きませんでした
i-A:大きいです 大きくありません・大きくないです
大きかったです 大きくありませんでした・大きくなかったです
na-A:元気です 元気ではありません・元気じゃありません
元気でした 元気ではありませんでした・元気じゃありませんでした
N:学生です 学生ではありません・学生じゃありません
学生でした 学生ではありませんでした・学生じゃありませんでした
V1・V2
i-A1・i-A2
na-A1・na-A2
N1・N2
別の動詞を使う
別のイ形容詞を使う
別のナ形容詞を使う
別の名詞を使う
V:行く・来る
i-A:大きい・明るい
na-A:元気・親切
N:学生・先生
「…」 引用部分など 「こんにちは」「お願いします」
(  ) ある場合もない場合もある V(よ)うと思う
Nで(は)ない
並列 Vる・Vている
肯定否定の対立 Vる/Vない
接続の具体例

V普通形+だろう
動詞の文の普通形に接続します。
行くだろう 行かないだろう 行っただろう 行かなかっただろう

i-A普通形+ので
イ形容詞の文の普通形に接続します。
大きいので 大きくないので 大きかったので 大きくなかったので

na-A普通形+とき(ただし、「na-Aだ」→「na-Aな+とき」)
ナ形容詞の文の普通形に接続しますが、現在形肯定文の場合は「だ」を「な」に変えて接続します。
元気なとき 元気ではないとき・元気じゃないとき 元気だったとき 元気じゃなかったとき

N普通形+ようだ(ただし、「Nだ」→「Nの+ようだ」)
名詞の文の普通形に接続しますが、現在形肯定文の場合は「だ」を「の」に変えて接続します。
学生のようだ 学生ではないようだ・学生じゃないようだ 学生だったようだ 学生ではなかったようだ・学生じゃなかったようだ

N普通形+らしい(ただし、「Nだ」→「N+らしい」)
名詞の文の普通形に接続しますが、現在形肯定文の場合は「だ」を消して接続します。
雨らしい 雨ではないらしい・雨じゃないらしい
雨だったらしい 雨ではなかったらしい・雨じゃなかったらしい

Nだけでなく・N普通形+だけでなく(ただし、「Nだ」→「Nである+だけでなく」)
名詞に直接接続する場合と、名詞の文に接続する場合があります。現在形肯定文の場合は「だ」を「である」に変えて接続します。過去形肯定文の場合、「だった」を「であった」にすることもあります。
学生だけでなく
  学生であるだけでなく 学生で(は)ないだけでなく・学生じゃないだけでなく
  学生だっただけでなく・学生であっただけでなく 学生で(は)なかっただけでなく・学生じゃなかっただけでなく

Nで(は)なくて
「は」はある場合もない場合もあります。「で(は)」は「じゃ」になることもあります。
学生ではなくて・学生でなくて・学生じゃなくて

解説で使われている言葉

話し手の希望・意向を表す文:話し手があることをする気持ちを持っていることを表す文
例)〜たい、〜(よ)うと思う、〜つもりだ など

相手への働きかけの文:話し手が相手に何かをするように言う文
例)〜てください、〜ましょう、〜ませんか など

硬い言い方:論文、評論文、新聞社説、またはフォーマルなスピーチなどで使う言い方
柔らかい言い方:論文、評論文、新聞社説、またはフォーマルなスピーチなどで使わない言い方
くだけた言い方:短縮形など、特に親しい人との間で使う言い方
書き言葉的な言い方:小説、エッセイなど、硬い文章でなくても使うが、話すときには使わない言い方

メンバー

日本語文型データベースの制作にかかわったメンバーです。

統括
  • プラシャント パルデシ Prashant Pardeshi
  • 砂川 有里子 Sunakawa Yuriko
監修
  • 福島 佐知 Fukushima Sachi
  • 友松 悦子 Tomomatsu Etsuko
執筆
  • 福島 佐知 Fukushima Sachi
  • 友松 悦子 Tomomatsu Etsuko
  • 盤若 洋子 Hannya Yoko
  • 伊藤 江美 Ito Emi
  • 西島 道 Nishijima Michi
  • 宮島 敦子 Miyajima Atsuko
  • 中村かおり Nakamura Kaori
  • 黒羽千佳子 Kuroha Chikako
  • 町田亙 Machida Wataru
  • 寺田 友子 Terada Tomoko
  • 梶原 彩子 Kajiwara Ayako
  • 松浦 光 Matsuura Hikaru
  • 堀内 仁 Horiuchi Hitoshi
校閲
  • クロス 尚美 Cross Naomi
  • 渡部 真由美 Watanabe Mayumi
  • 田中 祥 Tanaka Sachi
  • 中溝 朋子 Nakamizo Tomoko
  • 高原 真理 Takahara Mari
  • 生天目 知美 Nabatame Tomomi
  • 田川 拓海 Tagawa Takumi
コーディネーション
  • アルン・シャム Shaym Arun

謝辞

公開版のインターフェースは、李相穆先生(九州大学)のご協力を得て制作しました。

お問い合わせ

このインターフェースに関するご質問などは以下のメールアドレスまでお問い合わせください。

prashantninjal.ac.jp